Open = つながる。
「オープンデータ」とは、公共団体・民間企業・個人等が所有するデータを、誰でも自由に利用できる形で公開することを指します。
日本政府においても、オープンデータの推進により「経済の活性化・新事業の創出」「官民協働による公共サービスの実現」 「行政の透明性・信頼性の向上」を目指すという宣言*1 が発表されています。
LODチャレンジ2016は、オープンデータを “つなげる” ことによる新しい価値の創造 に着目しています。
データの面白い点は、単体だと価値が無いように見えるデータも、組み合わせ次第でぐんと価値が増すところにあります。
オープンデータがあれば、自由に組み合わせて、加工して、商用サービスとして提供することも可能になります。
LODチャレンジ2016では、オープンデータから多くの付加価値が生まれるように、地域・企業・学術の各分野を越えて、 データ・アイディア・アプリ・人がつながる機会を提供します。
データを組み合わせて使いやすくするためには、より機械可読性の高いデータ(コンピュータが処理しやすいデータ) にする必要があります。
Web上で機械可読性の高い形でデータを扱う仕組みとして、国際組織のW3C*2 が推奨しているのが “Linked Data” です。
この仕様に則りオープンデータ化されたデータが “Linked Open Data” であり、データベース単位で散在していたデータ をつなげることが可能になります。
この新しい仕組みにより、将来的にはWeb全体を1つのデータベースのように扱うことが可能になり、シームレスな情報検索 や高度な分析が実現できるようになります。
LODチャレンジ2016では、データをLinked Open Dataとして公開することにチャレンジしたい方のために、技術資料の公開や、 セミナーの開催を随時行ってまいります。
LODチャレンジは今年で6回目の開催となります。
幅広い分野におけるオープンなデータづくりとデータを活用した取り組を表彰するコンテストとして、2011年に日本で初めて開催されました。
国内におけるオープンデータの運動の広がりとともに、2011年は73作品(データセット部門、アイディア部門、アプリ部門の3部門)、 2012年は205作品(ビジュアライゼーション部門新規創設)、2013年は321作品(基盤技術部門新規創設)、 2014年は240作品、2015年は290作品と国内のオープンデータ系のコンテストとしては最大規模の応募数を記録してまいりました。
これまでLODチャレンジを支えて頂いた応募者の皆様、スポンサー・パートナー・サポーターの皆様に心から感謝申しあげるとともに、 引きつづきご支援を賜われますようよろしくお願い申しあげます。
*1) 世界最先端 IT 国家創造宣言(2013.6.14閣議決定)
*2) W3C: World Wide Web Consortium. Webで使用される各種技術の標準化を推進する非営利団体.